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児童養護施設の現状について
児童養護施設とは、
児童福祉法に定める児童福祉施設の一つ。保護者のない児童、虐 待されている児童など、さまざまな理由により家族の養育が受けられない児童(2 歳から概ね18歳)を入所させて、これを養護し、あわせて退所した者に対する相談 その他の自立のための援助を行うことを目的とする施設です。
施設の概要
平成24年10月1日現在、全国で約600か所に、約30,000人の子どもたちが生活しています。
(児童養護施設の概要)
- 施設数 589か所
- 定員 34,252人
- 現員 29,399人
- 職員数 15,575人
児童養護施設の在籍者数の推移
児童養護施設の在籍者数は平成7年から平成24年間での間に1.08倍と増加する傾向にあります。
児童養護施設に入所理由
児童養護施設に入所することとなった理由(養護問題発生理由)は、死亡や行 方不明など保護者のいないという理由が減少する一方で、虐待を理由とする割 合が増えています。
児童虐待
全国的に虐待を受けた子どもが増加する中で、児童養護施設に入所している 子どものうち、半数以上は虐待体験があるという厳しい環境を経験していま す。
児童相談所 児童虐待相談件数
平成11年度 5,352件 → 平成23年度 59,919人 (約10倍)
児童養護施設入所児童の被虐待体験
被虐待体験があり児童数は 53.4%。
児童養護施設入所前の被虐待体験の種類(複数回答)
虐待体験の種類のうち約70%がネグレクト、約38%が身体的虐待、約2 3%が心理的虐待となっています。
(平成19年度 社会的養護施設に関する実態調査(平成20年3月1
日現在))
障害等のある子どもの割合
児童養護施設では、障害等のある子どもの児童の割合が増えています。
更に、障害等のうち 知的障害、心身障害がそれぞれ3割程度を占めています
退所後の進路
退所後の進学、就職の状況 高校卒業後の進路として、全高卒者の77%が大学または専修学校に進学する 一方で、児童養護施設の子どもたちの場合、進学はおよそ22%となっていま す。